Webサイトは「建築」から「即興演奏」へ。AIがページを溶かし、目次が消える日。

2026年01月05日配信


【結論から申し上げます。】

近い将来、Webサイトから「サイトマップ」や「グローバルナビゲーション」といったインデックス(目次)は消滅します。なぜなら、訪問者は「情報を探し回る」必要がなくなるからです。ユーザーの問いかけに対し、企業のデータベースを参照したAIが、その瞬間に最適な構成、デザイン、テキストを生成して提示する。固定された「ページ」という概念がなくなり、Webサイトは「巨大な対話インターフェース」へと変貌を遂げるでしょう。



静的な「カタログ」の時代は終わる

現在、私たちがWebサイトを作るプロセスは「建築」に似ています。

誰が訪れても良いように、堅牢な構造(サイトマップ)を設計し、部屋(固定ページ)を用意し、案内板(ナビゲーション)を設置します。そしてユーザーは案内板を頼りに、自力で目的の部屋を探し回らなければなりません。

しかし、ご提示いただいた未来予測は、この大前提を覆します。

新しいWebサイトの姿は、例えば巨大な検索窓(問い合わせフォーム)と、いくつかの文脈タグで構成されるシンプルなものになるでしょう。ユーザーがそこに要望を投げかけると、裏側でLLM(大規模言語モデル)が企業の持つ膨大なデータにアクセス。そのユーザーのためだけに、最適な情報構成とUIを、その場で「動的に生成」して見せるのです。

これは「建築」ではありません。ユーザーの問いかけに応じて変化し続ける、ジャズの「即興演奏(インプロビゼーション)」のようなWeb体験です。そこでは、固定的な「目次」は意味をなさなくなります。

企業価値は「整えられたコンテンツ」から「生の集合知」へ

では、AIが即興演奏するための「楽譜」は何でしょうか? それが、企業が保有するビッグデータです。

AIが的確な回答を生成するためには、その原資となる情報が不可欠です。これからの企業サイト運営は、「綺麗なキャッチコピー」や「整えられた社長メッセージ」を作ることではありません。

  • 毎日の会議の議事録

  • 社員間のチャットツールのログ

  • 商談時の音声データの文字起こし

  • 開発現場の技術ドキュメント


こういった、これまで「ノイズ」として捨て置かれていた生の情報を、構造化データとして日々蓄積していくことこそが重要になります。社員一人ひとりの頭の中にある知識や経験の総体=「集合知」そのものが、AI時代の最も強力な企業価値になるという視点です。

データがなければ、いかに優れたAIも空っぽの回答しか生成できません。

フブキの視点:最後に残るのは、人間による「合意形成」の技術

テクノロジーが進化し、AIが最適な解を提示してくれる時代。私たち人間は不要になるのでしょうか?

逆です。情報が溢れ、AIがあらゆる選択肢を提示してくれるからこそ、「で、結局うちはどうするの?」という最終的な意思決定と合意形成の価値が劇的に高まります。

膨大なデータの中から、自社の哲学に照らし合わせて何を採用し、何を捨てるのか。それをステークホルダー間で握り合う。この泥臭いプロセスだけは、AIには代替できません。フブキが独自のメソッドでクライアントのプロジェクトに伴走し続ける理由も、まさにここにあります。技術は使いこなすが、技術に使われてはいけない。これが私たちのスタンスです。


御社には、AIの原資となる「社員の集合知」がデータとして蓄積されていますか?また、それを活用して新たな価値を生み出すための「合意形成」のプロセスは機能していますか? フブキは、AI時代のWeb戦略構想から、組織内の合意形成支援まで、ワンストップでサポートします。

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